第7章 DELETEステートメント

DELETEの基本的な使い方

まず、サンプルとなるテーブルを作成します。この例ではEmployeesというテーブルを使いましょう。

CREATE TABLE Employees (
    ID INT PRIMARY KEY,
    Name VARCHAR(20),
    Department VARCHAR(20),
    Salary INT
);

次に、このテーブルにいくつかのデータを挿入します。

INSERT INTO Employees (ID, Name, Department, Salary)
VALUES 
    (1, 'John', 'HR', 60000),
    (2, 'Jane', 'Sales', 65000),
    (3, 'Bob', 'Marketing', 70000),
    (4, 'Alice', 'IT', 80000);

これでテーブルに4人の従業員の情報が挿入されます。

次に、DELETEステートメントを使用して特定のレコードを削除します。以下のクエリは、IDが1の従業員(John)のレコードを削除します。

DELETE FROM Employees WHERE ID = 1;

このDELETE文は、EmployeesテーブルからIDが1のレコードを削除します。DELETE文を実行後、再度SELECT文を実行すると、IDが1のレコードがテーブルから消えていることが確認できます。

SELECT * FROM Employees;

実行結果

+----+-------+------------+--------+
| ID | Name  | Department | Salary |
+----+-------+------------+--------+
|  2 | Jane  | Sales      |  65000 |
|  3 | Bob   | Marketing  |  70000 |
|  4 | Alice | IT         |  80000 |
+----+-------+------------+--------+

なお、DELETE文ではWHERE句を省略すると、テーブル内の全てのレコードが削除されます。また、大量のデータを削除する場合は、パフォーマンスとロックの影響に注意が必要です。