第3章 基本操作
MySQLには多数のコマンドがありますが、以下に最も一般的な操作についていくつかの実例を挙げて説明します。
データベースの作成
CREATE DATABASE test_db;
データベースの選択
USE test_db;
このコマンドは、名前がtest_dbのデータベースを選択します。これ以降のコマンドはこのデータベースに対して適用されます。
テーブルの作成
CREATE TABLE Employees (
ID INT AUTO_INCREMENT,
Name VARCHAR(45) NOT NULL,
Age INT,
Salary DECIMAL(10,2),
PRIMARY KEY (ID)
);
このコマンドは、Employeesという名前の新しいテーブルを作成します。このテーブルにはID(自動増加整数)、Name(最大45文字の文字列、NULL不可)、Age(整数)、Salary(10桁までの小数点以下2桁までの数値)の4つの列があります。そして、ID列が主キーとして設定されています。
テーブルの構造を確認
DESCRIBE Employees;
これはEmployeesテーブルの構造を確認するコマンドです。各列の名前、型、NULLを許可するかどうか、主キー情報などが表示されます。
データの挿入
INSERT INTO Employees (Name, Age, Salary)
VALUES ('John Doe', 30, 45000.00);
このコマンドは、Employeesテーブルに新しいレコードを挿入します。このレコードのNameはJohn Doe、Ageは30、Salaryは45000.00です。IDは自動増加されるため指定しなくてもよいです。
データの確認
SELECT * FROM Employees;
このコマンドは、Employeesテーブルからすべてのレコードを表示します。*はすべての列を表します。
特定の列のデータを確認
SELECT Name, Salary FROM Employees;
このコマンドはEmployeesテーブルからNameとSalary列のデータだけを表示します。
データの更新
UPDATE Employees
SET Salary = 50000.00
WHERE Name = 'John Doe';
このコマンドは、NameがJohn DoeのレコードのSalaryを50000.00に更新します。
テーブルの削除
DROP TABLE Employees;
このコマンドは、Employeesテーブルを削除します。
データベースの削除
DROP TABLE Employees;
このコマンドは、test_dbデータベースを削除します。